karashi39とはいったい

夢と希望と明日と正義を讃える

ビデオ会議はコミュニケーションにおける銀の弾丸ではない

リモートワークがなかば無理やり普及する形となり、テキストベースのコミュニケーションが増えた、そんな中

チャットツールやらよりも、対面のコミュニケーションの方が、なんとかなりやすい

という話がある、みんなもそう思っていると思う

でも実際は、そうでない場合がある


まず、3種類のツールに言及する

  • テキスト
  • 音声
  • 映像

文字だけの情報だと、ニュアンスが伝わりにくい

また、そもそも文字がかけない、よめない、というタイプの人がいる*1

音声になると、記録の機能を人間が負担することになるが、それはいつか解決するかもしれない*2

記録をしないとなれば、記憶という形で負担をすることとなる

ニュアンスが伝わるようになるので、伝わる情報は一個プラスされる、この一つは大きい

リアルタイムになるので、考える速度が遅い人には、不利な状況が生まれる

映像も音声と基本的に同じだが、表情という大きな情報が一つまた加わる

テキスト 音声 映像
文章を書く負担 ❌あり ⭕️なし ⭕️なし
記録・記憶の負担 ⭕️なし ❌あり ❌あり
思考速度のハンディ ⭕️なし ❌あり ❌あり
声色によるニュアンス ❌なし ⭕️あり ⭕️あり
表情による感情 ❌なし ❌なし ⭕️あり

※ ⭕️はうれしいこと、❌はうれしくないこと

ヒトは、信頼関係というインフラの上で情報をやりとりするので、声色や表情が伝わるだけで、信頼関係を維持しやすい*3

かに思える

しかし、たんに感情情報が伝わったから信頼関係が維持されると思ったら大間違いだ

実際は、感情情報が伝わったからではなく、相手の感情情報を受け取った側がそれを自分の行動や発言に反映することで、相手を無下にしていないことを伝えられるから、信頼関係が維持される

フィードバック回路のようなものだ

f:id:karashi39:20200401153622p:plain

このフィードバック配慮が無意味と考える人種は意外と多い

生まれつきか、訓練をさぼったのかはわからないが、感情情報を受け取りにくい人たちもいる*4

そういった相手と音声や映像でコミュニケーションをすると、記録・記録の負担や、思考速度のハンディに加えて、自分だけが相手に配慮するという巨大な負担が発生する

そもそも相手に配慮すると、程度の大小に関わらず自分の都合を曲げることになるので、両者が行なっていたとしても負担はある

これはテキストでも同じように思えるが、テキストの場合は受け取る感情情報が少ない分、配慮に割くエネルギーも少なく済むことが多い

感情情報[少] 感情情報[多]
お互いに配慮 信頼関係 ↑ 信頼関係 ⬆︎
一方のみ配慮 信頼関係 ↓ 信頼関係 ⬇︎
両者配慮しない 信頼関係 - 信頼関係 -

もちろんこの表は、たんに傾向を示しているだけだし、方向を無視した*5雑なものだ、が

音声や映像が常にプラスに働くわけではないことは確かだ

両者配慮しない場合は特に信頼関係に影響はないように思われる、が、これはやめておいたほうがよいだろう*6

メンバーが、電話やテレビ会議よりもテキストのコミュニケーションを求めてきたら、おそらく一方的に配慮をさせられるためにつらく、効率が悪いのだと言いたいのだろう、反省しなさい


配慮、配慮、と雑に説明してきたが、ようするに相手を無視するな、ということ

相手の話を聞かない、相手の話を途中で遮る、相手の話をふまえずに自分の伝えたいことだけ話す、というやり方をすれば、信頼関係は下がる方向に変化するにきまっている

一方的に何かを伝えたいのであれば、それこそテキストできっちり書いて送信すれば良いのであり、相手を無視するくせにビデオや電話でわざわざ感情情報を増やせば、配慮する側の人間が一方的な配慮の負担を強いられ苦痛に感じる

リモートワークが普及するにつれ、このことは多くの人が実感するようになると思われる

他人を無視する人種が一定数いる限り、音声通話やビデオ会議は、信頼関係の維持には繋がらず、むしろ低下を招く

ようするに、人の気持ちをわかろうとしない奴は、リモートワークが普及すれば淘汰される

ので、人の気持ちをわかろうとしたほうがよい

といっても無理な人がいるそうなので、ツールの選択を適切に行うことが重要と思われる


僕が若い頃、はい論破、という言葉がネット上でよく使われるようになったように思う

論破の仕方、議論で勝つ方法、みたいなインプットをする人たちも沢山現れた

敵に対しては、それができれば良いのだろう

でも、味方に限らず、敵ではない人間に対して、議論で勝つ、論破する、みたいな方向で接するとどうなるか

嫌われるだけである

彼らは、自ら進んで嫌われる方法をインプットしていたのだ、本当に馬鹿げている

もちろん、みわたすかぎり敵、という氷の時代があったことは確かだが、そこでも結局味方を作れない奴が負けていったように思える

*1:彼らは3行、または15文字を超える文を読まない、つまり俳句すら読めない

*2:音声認識の精度が上がり次第なんとかなる、録音の場合は、結局文字起こしが必要

*3:プラスのことはする、マイナスのことはしない、という二つをお互いにやっている前提を持てる、のが信頼関係である。詳しくは拙著「コミュニケーションの3大要素」を読んでほしい。そんな本は書いていないが

*4:どうやら医学的には、俳句が読めない状況とはまた別のものとして定義されているらしい

*5:本来は配慮してもらえない側と配慮しない側の二種類があるが、配慮してもらえない側の感覚しかわからん

*6:結局、外世界と関わらず仲間内だけでやっていける人生というのは、現実的ではないためだ