karashi39とはいったい

夢と希望と明日と正義を讃える

技術寄りの話

技術寄りの話の発表ネタが熟成されてきたのだけど、発表する場が特にない。のでここに書く

テーマは「叩き直す系の現場教育をしなかったら、いい感じの結果になった」

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当時の私
SES系企業所属
ベンチャー企業へ常駐

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そこに、インターンとして学生がやってくる
仮に、剛田と名付ける
インターン期間は2週間
なぜかすでに内定が出ている

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剛田氏の特徴

横柄な態度
日本語がまだ覚えられていない
でかい

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教育役に任命される
教える内容は、プログラミング

理由
教えるのがうまそう
プロパーはコアな仕事しているから時間割けない

心情
未来の客なので、雑な扱いはできない

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インターンが開始されすぐ、剛田は横柄な態度を駆使して、メンバーに嫌がられていくことに成功

学習に関しても、もともと不向きなようで、最初は成果が出ず

プロパー陣や、同じSES企業で現場に来ている先輩(えらい)からも、もっと厳しく接するよう言われる

ようするに、ゆとり学生の根性をたたき直せ、という反応

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僕:(叩き直す方向は)拒否

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理由:相手は人間だから

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結局、めちゃくちゃ誠意ある優しい対応で、簡単なプログラミングができるところまではもっていけた

具体的には、paizaスキルチェックのランクBが一人で解けるくらいまで

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結果:剛田音信不通

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どうやら、入社する気は無い、という判断に至ったらしい

連絡先を交換していた私骨川がプライベートで飲みに行って、その意思を確認

会社としても、内定は出していたが、向いていないなら切りたかったので好都合

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重要なのはここから

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剛田氏、その後ITベンチャーを起業

友人の優秀なエンジニアを集めて、現在3年目、千万単位の資金調達に成功、というところまできた
会社の成功としてはまだまだだけども、技術者になるよりは明らかに起業家の方が向いていたようだ

彼は、彼にとって良い方の人生を選べた

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この件に関する3つの謎

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その1

どうして内定が出ていたのか?

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初日ですでに現場の全員が感じた、こいつ向いてない感

採用担当のポカとしか言いようがない

採用目標というものがあるし、技術者は売り手市場、小さい会社は新卒相手でもかなりシタテに出る必要がある、それにしても...

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その2

剛田はどうして応募したのか?

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内定が先、ということは、はじまりはインターンの応募じゃなくて入社の応募です

剛田氏の会社の社員(当時から友人)からすれば、技術者の仕事なんかもともと向いていないのは明らかだった

しかし本人はそんなことはわからず、技術者になるのもいいな〜などとお気楽に構えていたようだ

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その3

剛田の心変わりの理由は?

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普通に考えたら、学生が怒られもせずに無料で教育を受けてある程度の成果を実感できるところまでいったのだから

この会社は良い場所だ、自分もやれるかもしれない、と考えてもよさそうなものだ

しかし剛田は技術者にならない決心をした

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もちろん、骨川以外のメンバーに嫌われている感じは伝わったかもしれない

と思っていたけど、のちに聞いたところ、そんなことには一切気づいていなかったようだ

しかし、それとは関係なく、会社の雰囲気は見ていて、自分には合わないとも思っていた

そして心変わりの原因はここではなかった

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「向いていないと思った」

これだった

全てのことが整った上で、自分の力試しをして成果を出すところまで行ったから、自分に向いていないということを受け入れられたっぽい

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プログラミングの学習は、基本的に、イライラする

うまくいかないのを、何かのせいにしたくなってしまう、向いていない若い人ならなおさら

私は剛田が嫌な思いをするようなやり方を全て避けて教えたので、その矛先を周囲(特に私)に向けることから回避できた

もし仮に叩き直すようなやり方をして学習がうまく行ってしまったら、自分は技術はできるが、ここの人は合わない、という判断になっていただろう

そうすれば剛田は別の会社で技術者人生をはじめるだけだったのではないか

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きらわれない、きらわれる、というような視力の低い考えではなく

結局相手が人間で、いろんな可能性を持っている若い奴なのだから

「全て自分のせい」って思える大人にしてあげるために、優しく接する

それくらいの優しさもケチるような奴は、それこそ大人になれていない

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もちろん、どういう結果になっても会社的に良い方向に転ぶ状況だからできること

絶望的人不足で、どうしてもどんなやつでも一人採用しないといけない状況では、できない

しかしもしそんな状況になっているなら、悪い奴は誰なのか、バカでもわかるだろう

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叩き直すのはもう古い

というか、叩き直し方が、古い

自分を直視できる状況を作ってやるのが、新人を教育する上では一番重要だと思う

目の前の学習テーマの前に、若い奴は人生をどうにかしないといけないから

相手は、人間です

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というか本当は、ひとそれぞれ何らか問題があって、それを理解してから対応を決めるものでしょう

コンピュータ相手ならそれができるのに、人間相手だと「叩き直す」が全てを解決する銀の弾丸だと思い込んでいる

応用力がなさすぎでは?とも思ってしまうが、他人の問題を理解するのは実は結構むずかしい

だからどちらかというと、イマドキの若者に対してはこうするのが銀の弾丸に近いですよって話です

大量の同期の学生が就職先に困っていて、自分の可能性どうこうの前にとにかく食い扶持を手に入れたい...なんて時代はもうとっくに終わってるんです


今回もまた技術の話ではなかった

この話だけだとサンプル数1のように見えるけども、いろいろあって、教育はけっこうやってきました(それでも20くらい、少ない)

現在、心が大人になった剛田くんに対して、僕はボロクソに言うようになりましたが、同じくらいかそれ以上に良いところも褒めてあげられてますし、何よりお互いに利益を交換できる良好な関係です