karashi39とはいったい

夢と希望と明日と正義を讃える

趣味で創作をやる人は自分だけの大吉先生を見つけよう

ツイッターで雑に考えを呟いたのだけど、結構まとまったことを言えたので、みんなに読んで欲しい。ただ、リプライにするのを忘れたので、こちらの記事でまとめました。補足付きです。

補足ですが、僕は去年の頭にあったソニーの作曲コンクールに曲を出してました。結果は惨敗ですが、この記事で結構救われたというか、こういう人が審査をしているコンテストなら、また出したいなって思えました。

よく言われる話で、日本の漫画出版は他国の漫画と比べて異質で、とくに編集者と漫画家の二人三脚で漫画が制作されるというところが際立っているそうです。漫画出版は商売ですから売れないといけないし、そのためには客が喜ぶものを作らないといけない。芸術的もしくは学術的な考えだけで漫画をやっちゃダメなんですね。

でも、漫画家は表現者だから表現をやる。漫画家がやりたい表現だけをやったら、玄人は喜ぶかもしれないけど、雑誌の読者が喜ぶかどうかはわからない。だから、商業/エンタメを主に担当するのが編集者、芸術/表現を主に担当するのが漫画家、という二人三脚で漫画ができるわけです。ツイッターピクシブでバズっているような漫画とは一線を画しているというか、全く別物なわけですね。

久保田さんが炎上した件です。上沼さんが明らかに自分の好みだけで点数に大差をつけたように見えることに、彼が酔っ払いストリーミングで喧嘩を売ったっていう話なんですが...なんだか僕の見える範囲にいる人々は、全員久保田が悪いとしか言わないんですね。まあ、久保田さんは悪いわけだけど、彼のいうことにも共感できる部分はあると思います。

イロモネアは、観覧に来たお客さんからランダムに5人を抽出して、その5人が笑ったかどうかだけで評価を決める番組です。うっちゃんの番組だし、僕は大好きなんだけど、人生を決めるような評価形式では決してないことは、みなさんもわかりますよね。なんでこれで笑わないんだよ、この客が眠いだけだろ、って思うことはよくある。

M1は1点の重さがかなりのものになるので、まぎれこんだイロモネアの客がそれで10点も差をつけるようになると、まずいよねって話ですね。

ちなみにソニーの作曲コンの中の人は「今時の音楽は、ストリーミングとかで聴かれるので、すぐに忘れられちゃうから、最初でがっつりリスナーの心を掴んで最後まで楽しませないといけない (意訳)」と言ってました。まさに漫画編集者の担当するような部分ですね。正直ソニーの作曲コンの評価がブラックボックスだと思っていた時は不信感があったんですけど、この記事を読んで、すごく好きになりました。

件の炎上についての、芸人さんやら業界人の意見みたいなものを目にして、それを鵜呑みにしたらダメだよね。巨大プロダクションの大御所に喧嘩を売ったって話でもあるし、巨大番組に喧嘩を売ったって話でもあるから、そりゃあ関係者は大きい方の味方をせざるを得ないよ。だから、利害が関係ない素人の僕らのいうことは自由であって、悪くても8:2くらいになるものだと思うのだけどね。

「ネット評価は結局、どれだけ媚びるかだけで決まるんでしょ」というような話があって、それは間違いだと僕は思うのだけど、そういう気分になる人たちは、ネット評価のイロモネア的性質に気づけていないのだと思う。しかも、ネットではイロモネアの客にアプローチすることができることはわかっているわけだから、客に媚びる以外の頑張り方が見つからないってなるわけですよ。

でも、よく考えたら、そもそもネットの評価の数字を気にしていること自体が間違っているってわかると思います。客に賄賂がおくれるイロモネアなんて破綻してるでしょ。完全に賄賂を遮断したイロモネアにするか、漫画編集者に見てもらうしか、エンタメも含む意味での納得のいく評価なんか得られないのです。

成立しない、というのは、全員が大吉採点をするんだったら、審査員を何人もおかずに大吉先生一人でいいでしょってことです。


まあしかし、大吉先生みたいなクレバーな人に出会うのは難しいので、自分の中に確固たる基準をおくしかないと僕は思う。大吉先生が動画の中でおっしゃっている、「漫才師は信念を持てと師匠に言われた」「自分はこれが面白いと信じている」というのが、それに該当すると思います。

でもそれも大変なので、とりあえず数字ばっかり気にするのをやめよう。星をつけてもらうためにフォロワー自体をむやみに増やそうとしたり、フォロワーに媚びて回ったりしてたら、そういう謎の営業活動時間ばっかりが増えて、せっかく楽しい趣味なのに、すぐに嫌になっちゃうよ。だから「繋がりたいタグ」も今すぐやめよう。君たち、繋がりたいんじゃなくて、星が欲しいだけでしょ?

星をくれる人の数を増やしたい、じゃなくて、大吉先生と繋がりたい、と思うようにならないと、趣味が辛くなっちゃいます。自分にとっての大吉先生になってくれそうな人を見つけたら、大切にしてあげてくださいね。

趣味がこうじてプロになる、という夢を見ている人もたくさんいると思う。それは全然良いことだと思う。趣味だって、高いところを目指した方が楽しい。最近、ボカロ出身の音楽家がものすごくたくさん活躍してる。賄賂つきイロモネア出身の人たち。彼らが賄賂を贈ったとは僕は思わないし、むしろ賄賂の時間をあまり取らなかったから実力をつけられたのだと思うけど、今時は事情が違って、賄賂を送らないとスタートラインにも立てなくなってる。でも、それじゃあだめだって、お金を出す側である業界人もそのうち気づくから、今趣味でやっている人たちがいくら賄賂でイロモネアで勝っても、大人になる頃には無意味になってるよ。

実力のない僕がこういうことを言うと、あまり説得力はないわけですが...。わかる話でしょ?