karashi39とはいったい

夢と希望と明日と正義を讃える

絵の世界で音楽の修行をした話

とつぜんですが、僕は趣味で作曲をしている人間です。もう15年もやっているのに人前で演奏したことはないというレベルです。そして今更、表現力というものに着目しての作曲活動をしてみようと考えたのでした。

作曲における表現ってなんだろう...

わからん。演奏における表現とはまた別のはず。そもそも演奏における表現力のない身分で、作曲において表現力をつけようなんておかしな話ではないのか...?とか思いつつも、ちゃんと考えました。

具体的な表現力(つまり演奏や理論などの技術)を高めるのが苦手な自分には、抽象的な表現力を頑張る方が早い。抽象的な表現力ならば、なにも作曲に限る必要はあるまい!そう考えて、絵の世界で表現を訓練してみたのでした。

絵を描いてみる

僕は微妙にうまい絵が描けます。男子中学生ならヒーローになれますが、中学生の当時、めちゃくちゃ絵の上手い女子がいて、カカロット親子とセルの圧倒的な強さを目の当たりにしたベジータのように「俺はもう、戦わん...」という状態になり、絵はそれっきり練習してません。とにかく、子供の間なら微妙に上手いというレベルなので、子供に混ざって絵を描くことで色々な実験をしていました。

その1 お題をもらう

人はどうやったら喜ぶのか...そこが肝心だと考えた僕は、喜ぶとわかっているものをやるのが早いと考えました。そこで、お題をくれよう、という感じでお題をもらって絵を描いて、お題主以外の人の反応も一緒に見ると言うことをやってみた。お題ということは、基本的に二次創作になります。

そこからわかったのは、

  • お題主は必ず喜ぶ(喜んで見せないわけにもいかない)
  • 元ネタを知っている人は反応してくれる
    • 模写は評判が悪い
    • うまく描けても対して評判はよくない
    • 愛、もしくは笑いがあると評判が良い
  • 元ネタを知らない人は無反応

ということです。超有名人や、超有名キャラ、もしくは実在の動物などをやらないと、ウケない。というわけでちょっとこれを見てくれないか。

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マツコデラックスと、山岸由花子です。由花子さんのスタンド、ラブ・デラックスに掛けたギャグですが、若い世代に伝わったのは、ジョジョっぽい絵柄でマツコデラックスを描いて、わかりやすく由花子も添えてある、というところまででした。この絵は結構ウケたのですが、スタンド名についてのツッコミはとうとうなされず終わりました。

ここから何がわかるかというと、当たり前ですが、わからないものに笑いは起きないということです。

あと、僕は愛を込めることはできない、むしろ愛にうえた愛飢え男なので、笑いの方向で戦わなければいけない。

その2 単発のギャグをやる

次は、喜ぶかどうかわからないもので勝負です。つまりお題はもらわない。わからないものに笑いは起きないことがわかっているのであれば、わかるものを攻めていくのが定石でしょう。

ところで、僕が遊んでいる絵のサイトは、広告がいっぱい貼ってあるんですね。で、文字だけの広告とかもあって、そのなかに "彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】"という奴があります。たぶん、エロ漫画の広告です。これが結構頻繁に表示されます。この文字列を頭に焼き付けてください。大事なので何回も言います。

彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】

彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】

彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】

彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】

彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】

これくらい読んでもらえれば良いでしょうか。そういう下地があって、僕が描いたのはこれです。

このブログを読んでいるあなたがウケたかどうかは全く不明ですが、サイトでは結構みなさんに笑っていただけた。ここからわかることは何か。

まず、画力は必要条件ではないこと。伝わればいいんです。カツオが中島と花沢さんに息を吹きかけられていることが伝わればおっけー。この絵は雑ですが伝わりました。伝わりにくいものは画力があった方が伝わるでしょうが、このレベルならこの画力でいいわけです。

次のポイントは、利用者全員が知っている広告のコピーと、誰もが知っているキャラを利用して理解の下地を作った上で、裏切りを伝えたこと。裏切りは笑いです。悪意と捉えてもいいかもしれない。この広告主の方には申し訳ないですが、コピーの意図とは逆方向の絵を描くことで裏切りました。

逆に失敗例もあって、 "どんなことをしても消えなかった口臭が一発で解決"みたいな広告に対し、ファブリーズっぽいものの絵を描いたことがあるんですが、これはウケなかった。ファブリーズという文字を入れなかったんです。そして広告にある口臭を消す方法も実は誰もよくわからないという状況なので、理解の下地も、裏切りもできていなかった。たぶん、口臭を消すスプレーを描いた絵なのだと思われたのでしょう。これでは人は笑いません。

その3 笑いから離れてみる

そもそも僕は作曲のことを考えていたのであり、お笑い人間ではないのであった。なので、笑い以外のこともやってみました。色々な絵を描きましたが、評判が良かったのはこういう奴です。

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まあまあ笑いも入れはしてますが、絵のうまさとかも褒めてくれる人も一部いましたが、なんとなく、役立つ情報っぽいところで特に評判が良かった。何しろほとんど未成年で、しかもタバコなんて大嫌いという世代の子達です。でも、タバコを吸っている姿は絵になるから、こういうタバコ情報は役立つのだと分析しました。イラストとしては大事なことをほとんど書き文字で伝えてしまっているという点で全て台無しですが、興味のあることについては知らないことでも反応があることがわかりました。つまりこの場合は理解の下地は絵であり、伝えたのは裏切りではなく新しい情報です。

一方、役に立たなかったのは、ブレイブポリスの紹介イラストです。やってきた中では、唯一愛をめちゃくちゃ込めたものでもありました。笑いも入れたんですが、まあ、昔のロボットアニメなんてみんな興味ないのか...。僕にとっては、キリスト教徒における聖書の教えみたいな作品なので、人類全員みるべきだと思うんですが...。

わかったこと

大事な部分は太字にしたので、まとめやすい。人に喜んでもらうには、少なくともこういうことをやったらうまくいった、逆のことをやったら失敗した、という話です。

  • 画力は必要条件ではない(伝わるレベルまでいけばOK)
  • わからないものに人は興味がない
  • 理解の下地を作った上で、感動を伝える
    • 愛を伝える(ただし僕は苦手なので、避ける)
    • 裏切り(=笑い)を伝える
    • 興味のある情報を伝える

音楽に置き換えてみる

ここからは、まだ実践できているか怪しい部分ですが、同じことを音楽に置き換えて活動して見ます。

  • 音楽力は必要条件ではない(伝わるレベルまでいけばOK)
  • わからないものに人は興味がない
  • 理解の下地を作った上で、感動を伝える

むむっ、突然難しいじゃねえか。音楽ってどうやったら理解すんだよ...

そこで作った作品の紹介です。

空は静かの海

こちらは、だまさんによる、ピペとモヨというキャラに対する曲です。この子たちは、赤ちゃんとそのお兄ちゃんみたいな間柄のキャラなので、とにかく平和なんですね。あとなんか、ふわふわしたところで活動していたりするので、こういうふわふわしたインスト曲となりました。静かの海は月面に存在するクレーターの名前ですが、海ということで、なんともフワフワ感があります。

  • テンポをすごく遅くする(幼児向けの曲っぽくする)
  • シンセサイザーで宇宙感を出す(静かの海という音源もあった)
  • 明るい曲調にし、派手な場面変化も抑えて、とにかく平和を強調

こういう工夫をしました。たぶん、これでこのキャラのことは伝わったんじゃないかな...。音楽のことになると、つまり、自分のフィールドになると突然自信が無くなります。

re' Gemini

この曲は、ありさとさんによる、双子のキャラにつけた曲です。この二人はファンタジー的な世界のキャラで、幼い頃離れ離れになり、長い時を経て再会して、ずっと離れないで生きていくという感じのお話でした。ストーリーが具体的になっているものには、歌詞で戦うのが良いと思いました。

  • 前半で、離れてしまった辛さを表す(暗めのコード)
  • 中盤で、離れた時間の長さを表現する(かさねた夜、みたいなワード)
  • サビで、再開させて、離れられない気持ちの強さを感性中心で描く

という感じにしています。最後のところを感性中心にしたのは、双子が離れられないことを客観的に描くと弱いと思ったからです。そのため、客観的で具体的な単語もなるべく使わないように作詞しました。離れ離れとか、再会とか、もう離さないとかっていう単語は安っぽいし、客観的になってしまうので、視点がずれます。

この二人のストーリーを把握しているのが現状僕と原作者様しかいないので、伝える相手はありさとさんだけなんですが、だいぶ伝わった、手応えありという感じでした。正直作詞は僕のフィールド外という感じがあり、すると突然自信が湧いてくる天邪鬼な性格をしているのでした。

外套通り

こるはさんの描いた夜の街の風景に曲をつけました。これは、もはやキャラもいない、漫画的な背景画です。なので当然インストになりますが、こるはさんの描く世界は切ないようで、キャラクターは前を向いているんですね。なので、背景を描くときは切なめに、しかし悲しくはならない、風景としての物悲しさを描くようにしました。

  • Em79という妙なコードを使う
  • 寒くて寂しい雰囲気だけど、いろんな音を入れてうるささを出す
  • 足音とか、街の音を効果音で入れてしまう

非常にわかりやすいですね。足音の効果音がしているのだから、通りの風景です。表現とは一体何だったのか...。もちろんそれだけだとダメなので、まずはEm79です。これは、ただのマイナーコードだと悲しさが前面にでるので、微妙な感じを出したいときに僕がよく使う、通称Gacktコードです。あと、街っていろんな人やものがうごめいていてうるさいのに、寂しくて悲しいので、いろんな寂しげな音を入れました。ビブラフォンやサックスって、色気があるので、悲しい雰囲気にぴったりだと思うんですね。

異常

ふたたびこるはさんの作品をベースに、インスト曲です。これは風景ではなくキャラを描写しました。こるはさんはまだストーリー作品を公開していなくて、部分部分でしかわからないのですが、このキャラはクールで知的、しかしいたずらをやっていく感じの可愛い悪い子みたいなんですね。そこで、

  • インストにして、キャラが何を考えているのかわからないようにする
  • 変なリズムをつかって、これはいつも通りじゃないぞ、と思わせる
  • シンセの変な音を入れて、変な世界の話だ、ということを伝える

ということをしました。

まとめ

まず、演奏力は相変わらず低いのですが、それでも耳障り度低めな、それでいてちゃんとやりたいことが伝わる感じにはなっているのではないか。そう信じたいと思います。

また、理解のベースとして、絵が存在しているので、絵と一緒に聴くことで何かが伝わっているのではないか。

しかし、何を伝えているのかは、実際のところ考えられていなくて、ここからが重要なんだけど、宿題って感じですね。

どうですかね??

まあなんかアマチュアの作る曲なんで、がっかり感が出たかもしれませんが、半年前の僕と比べたら格段にやることが変わって(成長とは言わないでおく)きていて、その変化は楽しい方向にいけたと思うんですね。

若い子は何やら技術方面の研究にはいくらでも熱を入れられるみたいなんですが、こういう方向の頑張りをするのがすごく苦手なようなので、僕のやったことが何かの刺激になってくれたら嬉しいと思っています。

最後に

っていうか僕のコラボじゃないオリジナルの曲も聴いてほしい...

この曲は、僕の友人である、永野芽郁さんが大好きなおじさんを主人公にした、めいちゃんへのラブソングです。めいちゃんかわいいよね。僕はメイトではないんですが...。

というわけで以上です。話が長くて本当にすまん。