karashi39とはいったい

夢と希望と明日と正義を讃える

お題で絵を描くときに気をつけていること

絵の匿名サイトで、「お題をください」みたいなスレを立てて知らない人にお題をもらい、絵を描くという遊びをしています。

仕事で疲れた精神を癒やすための気楽な遊びなので、いつかやらなくなるんだろうな、という気持ちがあるのだけど、 いまこの遊びをしているときに気をつけているノウハウは結構大事なことなので、残しておきたい。

お題やってみたいけどハードル高いと思っているヒトは、読んでみてください。

コミュニケーションを大事にする

普通に絵を描いて人目に触れるところにおいておく、という形式だと、絵ですべてを伝える感じになる、表現のコミュニケーションだけでやっていける。

でも、お題をもらうときは日本語のやり取りが発生するし、その後も付随して日本語のやり取りが発生する。ここで気をつけることは3つ。まず3つ。

  1. 感謝の気持ちを持つ
  2. リクエストとは絶対に言わない
  3. 無理をしない

感謝の気持ちを持つ

形だけ感謝してもダメです。感謝するにはそれなりの理由があり、その理由を理解しないと心からの感謝は生まれない。

逆に、理解してるくせに感謝の気持ちが生まれない人は、心の何処かが壊れているので、自覚して生きていくと便利です。

まず、お題を出すのは大変だということ。ウンコとかチンコみたいな何も考えていない上に面白くもないお題を出さずに、何かを考えてお題を出すのは大変です。やってみればわかります。その労力を使ってもらっていることを理解する。

そして、こちらがコミュニケーションのコストを払うということは、あちらも払っている。わけわかんないやつの募集投稿かもしれない。お題を出したら何故か噛みつかれるかもしれない。そういう心づもりをしてお題を出してくれている。先方はハードルを越えてきてくれている。

そして、万が一出したお題に絵がついてしまった場合は、見に行かなければいけない気持ちになる。別に義務ではないので見に行かなくたっていいのだけど、なんか見に行かないといけない気持ちになるのが人情。絵を見るためには探さないといけない。面倒くさい。大変です。そこでまたコミュニケーションも発生してさらに大変かもしれない。

最も重要なのは、これだけのことをやって、お題を出した人にはなんにもメリットがないという事実。

そりゃそうです。もともと普通にかっこいい絵だって好みがあって何だっていいわけじゃないのに、そのへんのよくわからん奴の力量で自分の出したお題を描かれて気にいるかなんてわからない。お題を出している時点では何もメリットは期待していないということをわからないといけない。

コストが合って、リターン(の期待値)がないわけです。これをしてもらっているのに、感謝の気持ちがわかない人は、本当にどこか壊れています。壊れていたって別にいいけど、普通は壊れていないものなので、自覚をすると今後の人生がいい感じになるかもしれない。

リクエストとは絶対に言わない

言葉狩りみたいな話なんですが、これまで述べたように、お題を出す側が一方的に不利なコミュニケーションをしているので、気を使ったほうが良いと思う。リクエストって、まるでお題を出す側が望んで出しているみたいな言い方じゃないですか?でも、そんなわけがないですよね。

リクエストという言い方は、普段商業で絵を描いている人間が、ファンに対してサービスするときに使う言葉だと思うし、通りがかりの見ず知らずの人にリクエストをください、というのはおかしい。

こういう細かい気遣いはあって当然、そして何もこれに限ったことではないのだけど、お題をもらう以上、その文言だけは避けて通れないので、心に留める。

無理をしない

というわけでこちらも結構なコミュニケーションコストを払うべきという姿勢なんですが、インターネットでこういう遊びをしていると、たまたま社会に隠れている犯罪者気質の人間に突然襲いかかられたりするので、そういう人とは無理せずかかわらないということが大事です。

言っていることが的を得ていようが、関係ないです。ダメージを食らう道理がない。いまどきのインターネットにはブロック的な機能がだいたい備わっているので、これでまたひとつインターネットが平和になるのだと前向きに捉え、ブロック的な機能を活用すると便利。

絵を描くときの心構え

これまではコミュニケーションをどうするか、という話だった。しかし絵を描くときにも当然気をつけることはあり、またもや3つある。

  1. 約束は必ず守る
  2. 約束していないことは守らない
  3. 発想力を鍛える方向に行く

約束は必ず守る

アタリマエのことですが、約束は守る。お題をもらった以上は、もらったお題は全部消化する。そう決めることが肝心です。

約束を守らないことが常態化した人間は、出来ない約束を次々に取り付けるようになります。その結果は日の目を見るより明らか、破滅です。

約束を守ると決めると、約束を守るための工夫がたくさん出て来ますが、それをやっていくことがお題で絵を描くことの最も楽しい部分です。お題をせっかくもらっているのに、こなさないのはもったいない。知らないお題をもらったら、知らない絵を描くチャンスです。人は知らないことには基本的に興味がないし出会わないので、お題のときにでも出会っておかないと一生出会わずに終わる。自分ではチャレンジしないような難しい絵だって、約束を守るためにしぶしぶ描くことで、自分へのプラスになる。

もしも、お題をこなさずに終わったら、約束みたいなものを破った自分が嫌になって終了です。どちらを取るべきかなんて考えるまでもない。

でも、実際に経験が少ない人が約束を必ず守るのは大変なので、ノウハウを共有したいと思っています。

約束していないことは守らない

死ぬほど重要なことなんですが、約束してないことを守る必要はないです。だから、余計な約束もしない。「シーザー」というお題をもらったからと言って、「どのシーザーですか?」とかきいちゃダメ。シーザーという文言だけ守ればいい。違っていたら、それがひとつ笑いになって、儲けものじゃないかな。たぶんジョジョかワンピースのシーザーだと思われるけど、ユリウス・カエサルかもしれないし、ドラゴンクエストのモンスターかもしれない。そこでシーザーサラダがでてきたら、クスッとなってくれるヒトが一人くらいはいるでしょ。

お題をいっぱいもらったら、一つの絵にまとめたって良いし、まぜたっていい。何も別々の絵を描きますとは言ってない。何枚も絵を描くのは時間が掛かるし、時間がかかると無理という気持ちになる。だから、どうやって約束を守りながら時間を短縮するか?を考える方向に行きたい。

集合させるときは、基本的に異世界のキャラクター同士が集まる場所になるので、そこにストーリーが生まれる必要性が出てきます。並べて描くだけだったら時間をかければ誰でもできる、逆に言うと時間がかかって大変なのだけど、ストーリーを考えることが出来たらちょっとくらい絵の方は手抜きをしたって大丈夫です。伝わるものが画力とかではなく、ストーリーになるから。混ぜるときはもっと楽で、混ざっているだけでなんかオリジナリティがありそうな雰囲気が出るから、絵は下手くそでも許してもらえる。

あと、お題が無限に増えないように、終了宣言を出すことは忘れてはいけない。僕は絵を描ききったタイミングで終了にしています。絵を描いている最中なら、追加は幾らでもできる。最悪、無理やり出しましたみたいな感じで追加したら、それはそれでクスッとなってもらえるかもしれない。そのへんのタイムラグの問題は個々に考えてもらうとして、とにかく終了宣言を出さないと無限に約束が増えるので、大事です。

発想力を鍛える方向に行く

これは絵に限ったことじゃないけど、ヒトは、期待を超えてこないと喜ばないですよね。絵で期待を超えるのって、けっこう大変だと思う。なにしろみんな義務教育で歴史に名だたる芸術家の絵を学んできているし、巷には漫画もアニメもイラストも溢れていて、キレイなものはたくさんある。お題を出すヒトの期待値はそこです。それを、仕事の息抜きのテンションで超えていくのは無理じゃない?

画力で殴る方向に行くと、絶対に損をする。画力の戦場に立てば、基本的にタコ殴りにされます。若い子はみんな夢を持って画力を向上させようとしているから、ライバルはみんな絵が上手い。ライバル意識がポジティブに働こうとネガティブに働こうと、画力の弱さはタコ殴りの対象になりがちなのに、みんなそこで戦おうとする。画力勝負は常にレッドオーシャンです。

でも、みなさんはどうか知りませんが、僕は絵のプロになりたいわけじゃないし、オリンピックに出たいわけでもない。悟空みたいに「オラもっともっと強くなりてえんだ」みたいな謎のシンプル思想も持っていない。だから画力でやっていこうとは思わない。

発想の方に行くと、結構ブルーオーシャンです。しかも、画力でやっていっている若い人も、実は発想力はいつか身につけたいものなので、やって損な事が一つもない。良い発想が出たときに、ちょっと本気で画力を出してさらに面白い絵がかけたらそれに越したことはない。手を抜く必要などないのだから。でも、別に絵がうまくなくたって、絵で楽しく遊ぶことができる。発想の戦場であるところのお題お絵かきはパラダイスだと思いませんか。

今日のサムネと曲

去年サマーランドで見かけた看板です。全く関係ないはずの「ドリアン」という文字列が謎と笑いを生み出す。

先日、僕のようなインチキではない、ちゃんとした絵を描いていらっしゃる方々に曲のサムネ画像を提供していただいたので、よかったら絵を見てください。さらによかったら、曲も聞いてくれると嬉しい。一曲目は歌入りでうんざりするかもしれませんが、二曲目は下手くそなギターでのインストなのでうんざりするかもしれません。

お気に入りのビジネス書の内容をまとめる

ビジネス本、ようするに自己啓発本ですね。自己啓発本がうけやすい批判というものは結局「口だけ感」に集約されるわけだけど、文字や画像、よくて動画くらいでしか人格が表現できないインターネットでそんなことを言っている方が愚かだし、なにより批判というものも結局口だけの存在なのである。

というわけでこれです。

この本は帯がついていると更に強烈な感じがして、良いビジネス書であることを想像させます。それがこれです。

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なんと、「絶対に彼を落とす」ことができるらしい。「夜のテクニック」も満載。まさかのチュートリアルの徳井さんが推薦している。これを読むことにより、タイピング人間かついい年こいたおじさんであるところの僕がどう嬉しいのかさっぱりわからない。しかしこの本には普段から僕の考えていることを肯定する内容が列挙されていて、とても好きなのです。

今回はこの本に書いてあることのどこが良いと思ったのか、とくにまとまりもなく書いていきます。

STEP1 恋をスタートさせるには

降って湧いたラッキースケベで人生初彼女ゲットを狙うダメな魔法使いたちとは違い、女性はこんなことを考えているのか...と感慨深くなります。

1. 脈ナシからの大逆転?!愛情表現はキモくてあたりまえ

ようするに、好きな人がいるのなら、女の子の方から好きなことをアピールしてもよいのだ、ということが書かれている。男の僕はそりゃそうだろうって思うのだけど、女の子ってこういう事で悩むのですね。これはどうも、「好きを隠すクセ」「負けた気がするから出来ない」「悔しいから言えない」というものが問題の根底にあるそうです。

女ってクソくだらねえこと考えてんだな...と一瞬思いましたが、しかしこれは万事に通じる宇宙の真理なのではないかと思った。僕の言葉だと、「自分を守るなよ」ってことですね。いや、最低限自分は守るべきなんだけど、自分を守るためのガード戦法とりすぎて結局悪い方に進んでしまうことってありますよね。だから負けた気がするみたいなクソどうでもいいプライドを守るんじゃねえよハゲ、どうあがこうとお前はもうハゲているのだから、という話です。

非常にふわふわしたことを言っている自覚はある。

3. 女のカワイイと男のカワイイはどう違うの?

こんな例が載っていました。

女「(その洋服の形が) カワイイ」
女「(その前髪のデザインが) カワイイ」
男「(その髪型をすると君は) かわいい (かわいく見える)」
男 「(その洋服だと胸のラインが良い感じに見えて) かわいい」

なんのことなのかさっぱりわかりませんが、人間の属性によって価値観というものは根本から変化するし、それを人それぞれとか言って諦めて運命の出会いを待つのではなくて、ちゃんと考えていきましょうね、ということが書かれている。

そもそも自分の価値観だけが正しいみたいな感覚から卒業しましょうなんていう当たり前の話はあるけど、世界には多種多様な価値観があり、理解は出来ないので認め合おう、みたいな考え方も、ある目的の下では不十分という話です。理解出来ないにしても、必要なことなら諦めないで考えなさいよということですね。僕の言葉でいうと「価値観が違うのは出発点であり、結論ではない」ということです。

ちなみに僕はロボットアニメ以外に正しい価値観などこの世に存在しないと思っています。

6. 「こう思われちゃうんじゃないか」解決法

人と接しているときには「どう思われるか」ではなく「今どう思っているか」に気を配れ

とのこと。そりゃそうですね。世の中には他人の気持ちを想像することが異常なまでに苦手な病気の人がいるみたいですが、諦めずに他人の気持ちを感じ取るようにしてほしいと思います。あと、どう思っているかを伝えるのも重とのこと。病気の人はこれらをセットで苦手としていますね。僕は克服したので、不可能だと思わないほうがいいと思います。

とにかくですね、「他人の気持ちを正しく読み取る念力を身に着けろ」ということです。

10. あえての「ずうずうしいパフォーマンス」

恋愛の本だと思って読んでいると、もうこの辺で頭が痛くなってくるのですが、そう思わないで読めば大丈夫です。そしてなんか大事なことが書いてあった。

敬意を、敬語ではなく、言動の内容で伝えられるようになるとモテ方が抜きん出る

なんとモテ方が抜きん出るらしい。

僕は後輩を説教するときに、「思ってもいないようなことを言うことが間違いなのではなくて、思ってないことがそもそもダメ」というようなことを言います。感謝とか敬意とか愛情とかを表現するときに思ってもいないことを言う人がいますが、彼らは嘘をついている事が間違っているのではなくて、そういう場面でそういう感情を心の中に持っていない事自体がそもそもダメなので、修行して出直してこいということです。これと全く同じことが書かれているのだと解釈した。

STEP2 ラブラブを維持するには

12. ドリカム度数をあげよう

作者は他人のLINEを見るのが趣味らしく、うまくいくカップルとうまくいかないカップルとでは「嬉しい」「楽しい」「大好き」をどれだけ言いまくっているかに差が出るらしい。

僕は日頃から定量的な尺度は尺度として優位なだけであり、定性的にしか測れないものと比べて、測定対象の価値が優位なわけではない」 というわけのわからないことをたまに言い出すのですが、わかりますか。とにかく、ドリカム度数を上げていきましょうね。

ちなみに、未だにドリカムとジュディマリの区別がぱっとつきません。右と左の区別もぱっとつかないので、原付き免許をとった後の教習でモタって、教官に「お前のような人間がいるから社会はダメになるのだ」という、言い過ぎ感あふれるお説教をされました。右と左を間違えただけなのに...。

18. 浮気をされない女性になるには?

男性が浮気をしない場合、「他の女性となんて気持ち悪くてできない」と思っているわけではなく、「しないでおく」だけです。

とのこと。これは性別が関係あるのかがよくわかりませんが、そうでない価値観の人に対して別の価値観を紹介している。そしてこれだけで話が終わらないのがいいことで、要するに浮気をされないためには性欲より優先度の高い存在にならないといけない、ということが書かれていた。そして男にとって性欲よりも優先度の高い彼女とは...

もはや飲み会で話すような話題を真剣に考えて書いているのがこの本の良いところです。

ところで、僕は「飲み会に行くのは新聞を取るのと同じ」だと思っています。世間で何が起きているのかを知るのかは、自分の生きている世界のことをちゃんと把握して動くために大事なことです。飲み会も、自分が生きている世界を構成する人間という存在の感情の情報にアクセスするための手段なので、チームで動こうとしたら、必要なことです。チームで働くときはそれを構成する人間がどういうやつかというだけでなく、今どういう状態なのかも重要になりますし、それを知ろうとしないで「飲み会なんて仕事の役に立たない」なんて言ってるやつはチームワークの邪魔だから明日から家で働けって思っている。ちなみに現在僕は家で働いています。

STEP3 セックス編

とうとう夜のテクニックが紹介されるらしい...。男性からすると、このようなことを書いている本ほど信用出来ないものはないのですが、女性からするとどうなんですかね。

25. エロさはあとからプラスできない

エロさの不可逆性について言及されています。男性の彼女に対するエロい気持ちというのは減っていく一方で増えたりはしないので、それを減らさない努力をしないといけないというような話でした。

こういう、取り戻せないものが重要度最大である、ということを確認することは大事です。僕も、「命、時間、信用は取り戻せない」ということをよく言います。僕はいまいまの人生においてそれらを全力で無駄にしている最中ですが、とにかく、取り戻せないものであることを認識し大事にするという発想を持つことは重要です。取り戻せるもののために取り戻せないものを犠牲にするのはバカのやることだ、ということですね。

どう?

興味わきましたかね?僕のブログは一日50アクセスくらいしかなくて、そのうち1人くらいこの本に興味を持ってくれてもいいんじゃないかと思う。こういった紹介をして、自分の好きなこの本に興味を持ってもらえるかどうか、という挑戦をしてみたくてこういう記事を書くに至りました。

自己啓発本はこう、書いてあることを真に受けてる感がでるとバカっぽく見えるというのがありますが、ならば自分と関係ないので真に受ける可能性が皆無である自己啓発本から何かを読み取ってみると面白いのではないか、と思う。あと、自分に全く関係なさそうな本が本棚においてあると、豊かな感じがする。読書が趣味だけどもマンネリ化しているという人、こういう本の読み方をしてみるという選択肢はありだと思います。電子書籍版もあるようなのでお金に余裕がある人はぜひ読んでみてください。

僕はというと、本屋で平積みされていたこの本を立ち読みしてみて、この記事に書いたようなことは全く頭の中に整理できていなかったけど、おもしろいと思ったからこの本を買ったのでした。しかも正月に。

バイト歴をふりかえる

僕はわりと様々なバイトをやってきました。バイトが好きなのかもしれない。自分の振り返り記事のつもりで書きますが、これからバイトをはじめようと思う人が参考にしてくれると良いな、とも思っています。

郵便局

はじめてのアルバイトは、高校1年生の年末年始、郵便局でした。年賀状を配るために年末1週間位普通の郵便を配って地図とルートを覚え、正月を迎えたら全力で年賀状を配る、という流れです。高校の吹奏楽部の男子メンバーみんなで応募したのですが、見事に郵便局と住んでいる家への距離で合否が分かれた。僕の家が一番近くて、徒歩10分でした。

郵便は原付き免許があればバイクで配れるんだけど、僕は持っていなかったので、自転車。でも、僕の住んでいる地域は小さな山を含んでいて、自分ちの近くだからという理由で山のルートを割り当てられてしまった。郵便は紙であり、カゴいっぱいだと結構重くてハンドルを持っていかれるので、山登りはきつかった。しかしなぜか僕は配り終わるのがとても早くて、毎回さっと自分のルートを終わらせて局に戻り、内勤のお仕事も手伝っていました。なお、郵便局の自転車はサックスみたいなメカメカしさがあってかっこよい。

はじめての上司というものができて、確かお名前は加藤さん。もう定年しているはずでは?というレベルのおじいさんでした。15年も前だけど覚えているものですね。ただ、最初にルートを教えてもらった以外は放置なので、郵便のお仕事は基本的に孤独でした。

当時の郵便局は、轟盲牌でお馴染みの小泉政権により民営化したてで、しかも携帯電話がまだ二つ折りになったばかりくらいの時代なので、年賀状の量は最盛期という感じです。つまりこう、年賀状配りのバイトたちが、年賀状を配りきれなくてどこかに捨てて帰ってくる、というのが問題になっていた時期です。今では考えられないですね。

またやりたいかといえば、やりたくないです。なぜなら、僕はもうおじさんだから。原付バイクは乗れるようになりましたが、結構単純な体力バイトなので、楽しさを感じないと思います。でも、初めてのアルバイトにはぴったりっぽい。

ロッテリア

まともに仕事をしたのは、ここがはじめてです。高校1〜3年生のときにやってました。僕は大学に行きたいと思っていたんだけど、どうも進学するためのお金がない感じだったので、子供ながら自分で金を貯めなければと思ったんですね。だからガッツリバイトしたかったので、吹奏楽部はやめてしまいました。

覚えることはそこまで多くないけど、スピードが求められる仕事だった。立川駅の前の店だったので、急いでいるお客さんが多いから、という理由での店長の指導でした。立川に住んでいる今考えると、立川でファーストフードに立ち寄る人そんな急いでないんじゃないのって思いますが、責任者の決定には従うのが筋でしょう。責任者がスピードを求めた結果クオリティが死んでも、それは責任者の責任です。僕は割と効率化ということに向いた頭のつくりになっているらしく、手際の良さは素晴らしいものだったと思います。

一方、ポテトチェックというものが、非常に楽しみな半面、非常に苦手でした。ポテトチェックは、作りたてのポテトを作った人間が1本味見してクオリティを確認してからお客様にだしましょうという仕組みです。でも僕は貧しい家庭に育ったので、ファーストフードすらあまり食べたことなかったんですね。だからポテトの味なんかわかりません。結果、味のしないポテトや塩辛すぎるポテトを出してクレームを頂いたことが数回ありました。立川のみんな、スマン。あと、バイトの先輩であるY崎さんがおしえてくれた、お腹が空いたらポテトチェックという必殺技を強行することを覚えました。

あと、なんだか出世が早かった。ロッテリアではアルバイトに階級があるんですが、P、C、B、A、別の制服の奴、という感じで上がっていきます。僕はめっちゃ早くAになってしまったんですね。これは僕が優秀であるわけではまったくなくて、政治的な問題でした。そのお店にはAから先の出世を拒む古参バイトが大量にいたんです。だって、責任だけ増えて給料は上がらないから。そして制服もかっこ悪いというのが先輩方の意見だった。そこで、一番下っ端である僕をぐいぐい出世させて、ケツを叩こうという作戦だったらしい。そのため、僕の出世テストはだいぶなあなあで行われました。なお、女子向けにかっこいい階級が存在していて、その名も「エース」。エースに昇進した暁には、親御さんに「私エースになったよ」と報告することができます。

バイトの人達とすごく仲が良くなる、ということをこの店では経験しました。S田さんというイケメンのおにーちゃんがいて、しょっちゅうカラオケやらビリヤードやらに連れ出されていた。僕はカラオケが大好きだったので、いつも誘いに乗っていました。後輩ができたり、上司が変わったり、ロッテリアの制服でマクドナルドに昼ごはんを買いに行ったりなど、たのしいバイト生活であった。

ただ僕は学業のためにバイトにはいっていたので、出勤日の量が調整できないことが非常に不満だったんですね。もう少子化は始まっていて、アルバイトの人数を確保しきれていなかった。今思えば店長も苦労していたんでしょう。でもそんなことは僕には関係ないし、勉強がとても楽しくなっていた時期だったので、週6くらい働いてお金もいっぱい入って嬉しいけども、休めないならやめさせてほしい、という感じで喧嘩別れしてしまった。

またやりたいかというと、やってみたい仕事ですね。若い子がたくさんいるからです。自分より年上の人の情報なんて、どこに行っても手に入りますが、若い人の情報って手に入らないんですよ。特に、生の声、生の感覚というものは、おじさんにとってはすごく貴重です。デメリットは、ずっと帽子をかぶっていないといけないので、髪の毛が長めの僕は帽子の癖がついて帰り道かっこ悪くなる、というくらいのものです。

新聞配達

苦労人の定番、住み込み新聞配達です。このために、原付免許をとった。住み込みなので、仕事仲間は家族みたいな感じで接してくれましたし、温かい感じ、かと思いきや、僕の暮らしは結構きついものだった。個室が与えられるという契約で入ったんですが、入れ替わりの都合で僕は二人部屋にはいり、同期の相方が非常にマザコンクソ野郎だったんですね。3月の寒い夜に、「お母さんと電話するから部屋の外に出ていろ」とか言い出すアホで、よくよく考えるとそいつが外に出て電話すりゃいいだけの話なんですが、僕は寒い夜に長時間外で待機させられました。つらい。心の支えは、東北からやってきたおにいさんの喋り方がなんだかやさしい、というものだけでした。

仕事内容は、朝2時に起きて配達所に向かい、雨ならば新聞をビニールに入れる機械をガチャガチャやった後、目の前が見えなくなるほど新聞をバイクのかごに乗っけて、朝の立川をかっ飛ばすというもの。僕は団地の多いエリアに配属され、典型的もやし人間なのに朝から何十こもの階段を上り下りしました。結構心が折れそう。夕刊も配達。集金業務もやりました。勧誘はしたことないです。

このバイトも学費のためにやっていた。新聞奨学生というやつです。僕の親父が、金は出さんが絶対に大学に行かせたいということで、僕に無断で話をつけて決めた契約だったんですね。つまり条件も大して聞かないままに結論ファーストではいった環境だったので、いろいろボロがあった。まず僕は理系の学生だったので、学校にいる時間がすごく長かったんですが、そのことを誰も考慮しないままだったんですね。夕刊配達に間に合いません。それなのに、よくわからん理由で立川の配達所に配属された。僕の学校は八王子の先です。仕事が優先なので、何かがあったら立川まで戻らないといけない。僕は勉強するために働いているんだぞ。何より僕はそのころ勉強が多少できるようになっていて、大学から学費を免除されたので、働く理由が何もなくなってしまっていました。というわけで入学式を待たずしてやめてしまい、給料は受け取っていない。変な時期でやめたので、現場にはご迷惑もおかけしたでしょう。申し訳ないです。

しかしまあ、もう二度とやりたくない部類の仕事です。というかできない。なぜかというと、僕がもやしっこだからです。階段の上り下りが多いのは、心臓に故障を抱えている僕にはもう無理です。

セブン

学費がただになったとはいえ、教科書代や食費・交通費は稼ぐ必要があったので、バイトをすることにしました。大学の近くの某コンビニです。夕方勤務。ここはあまり良い思い出がない。なんかものすごく、店のメンバーとの相性が悪かったんですね。どう悪かったのかというと、コミュ障です。当時の僕ははじめましてのコミュニケーションのとり方がわからないタイプのコミュ障であり、店の皆さんもそんなかんじで、なかなか打ち解けられず。しかも店長が僕のシフト日を4月から変えたいとか言っていて、シフト変わったら人間関係もまた変わるから、まずは一生懸命仕事を覚えようとしたんですが、なんかコミュニケーションの量が少ないというクレームが入り、僕がへそを曲げた。僕は真面目人間なので、下っ端たる自分は無駄話を持ちかける前に仕事を覚えるべきだと思っていたんですが、店側はそう思っていなかったらしい。結局4月を待たずやめてしまいました。

イレブン

性懲りもなく、家の近くの某コンビニにお世話になることにしました。今度は深夜勤務です。この店には、非常にお世話になった。今の僕を作ってくれているお店です。家の近くだったので、特に中の良かった幼馴染二人とこの店で再会する、という現象が発生しました。親友N島くんは、なぜかギャル男になっていた。N岸くんは、こじらせオタクになっていた。僕もどちらかというとオタク側の人間になっていた。そして他のバイトの皆さんはギャル男が多かったので、みんなと遊びに行ったりはしなかったんだけど、それなりに上辺は仲良くやっていたと思います。

仕事内容は、コンビニなので、レジと品出し、掃除につきます。レジは覚えることがとにかく多い。まず貧乏人の僕は、コンビニのレジで売っているフランクフルトやらおでんやらというものを見たことがなかった。練り物が嫌いな僕はおでんの具の名前も、大根と卵以外はわからない。タバコも覚えないといけない。僕は当時喫煙者じゃありませんでした。タバコをはじめたのは26歳くらいのときです。宅急便だとか、料金支払いだとか、細かいオプションがいっぱいあり、不安でいっぱいでしたが、やってみるとなんとかなるものですね。知らない仕事でもなんとかなるという自信がつきました。

品出しや掃除も似たようなものだったんですが、僕は真面目な人間なので、きちっと仕事をやりたかったんですね。ロッテリアで学んだ、すばやく、美しく仕事をしよう、という感じでやっていたんですけど、深夜のコンビニというものはいかにサボるかを考える人間の集まる場所なので、真面目にやるのは僕だけという感じだったっぽい。そのためオーナーさんにはそこは評価してもらえていた。人間性は、まだ切れたナイフ*1だった僕のことを、温かい目で見てくれていた気がする。まあつまり協調性がない場合があり、3年のときの相方さんに「君が真面目に仕事をするせいで、僕がサボるのに罪悪感を抱かなければいけないから、ちゃんとサボってくれないと困る」というクレームを頂いたことがあります。その人は30歳にして生活保護の身で、仕事は基本的に何もしないし、オーナーがいない時間帯は全面的にバックヤードでタバコを吸うだけの男だった。どう考えてもふざけんなって話でしかないと思うんだけど、そういうのもうまくやるのが世の中ってものなのかもしれない。

お客さんのことを好きになることでいい感じの接客をする、ということも覚えた。深夜になると、工場勤務の若いにーちゃんたちが大量に店によってくれるんだけど、僕はそういう仕事をしている人がなぜか昔からすごく愛おしく感じる性格で、応援したいって思うんですね。なので、煙草の銘柄を覚えたり、ある程度融通がきいた接客をしたりとか、とにかく働く彼らのために僕も頑張って働こう、という感じでいられた。ヤクザみたいなオッサンも来るけど、僕は昔からなぜかヤクザを愛おしく感じる性格だったので、その人は職業上はヤクザでもなんでもなく見た目だけなんですが、店でだけの関係ですがその人とも仲良くしていた。あと、僕は老人が大嫌いな割に老人にとても優しいので人気があり、僕と会話したいがためになぜか一晩に1週間分の弁当を買っていくおばあさんとかがいた。賞味期限、そんなに持たないですよ。

結局この仕事は卒業するまで続け、週2で深夜のバイトをして、翌日は学校で眠ってしまうけど、眠ってしまっても友達にノートを見せてもらえれば勉強は成立する授業の前日にシフトを入れる感じでやっていった。この仕事は、もう一度やりたいかというとそうでもない。やるなら僕は深夜がいいんだけど、深夜はおじさんの集まりだからね...。仕事的にも新しい発見がなさそうだし、小遣い稼ぎだとしても今からやる意味はあんまりないです。学生のバイトで、あんまり種類をやりたくない人にはとても良いと思う。

引っ越し屋さん

僕はコンビニのバイトをしながらも、引っ越し屋のアルバイトをしていた。当時丸善で限定発売された、梶井基次郎檸檬をモチーフにした黄色い万年筆が、どうしても欲しかったからです。引っ越し屋の仕事は好きな量で働けるということだったので、体力仕事だけど、週に1回あるかないかのペースならやれると思ったんですね。そして学生のバイトにしては給料が良い。

引っ越し屋さんって、筋肉バカレベルで強いやつじゃないとできない仕事だと思っていたんですが、それは間違いだとわかりました。現代的な引っ越し屋さんは、力があまりなくても、大きな物を運ぶ体の使い方や道具を取り揃えています。責任の少ないアルバイトにお客さんの家財を任せるのだから、当然といえば当然ですね。わかくてきれいな女の人も働いていたくらいです。また、体力も、休み休みですし、無理は絶対させません。僕の経験した新聞屋は筋肉バカレベルの集う場所であったというのもあり結構無理をさせる文化だったので、これは結構なカルチャーショックでした。一日に3件くらい場所が変わるので、移動の時間で結構体力も回復します。

とはいえ、とにかく朝が早くて、深夜の仕事をメインで持っている僕にはちょっと厳しくて、3回位出勤して、次の予定を入れなくなってしまいました。檸檬万年筆も買えたし。今だったら、年に1,2回位はやってもいいかな、と思います。引っ越しっていろんなお客さんがいるので、それを見ることができるだけでも、自分のなにかの糧になると思います。

オフィス移転

社会人になっても僕はバイトが好きだったのと、逃れられない生活苦もあり、単発派遣のバイトをしてました。

オフィス移転は、引っ越しの仕事みたいなものです。違いは、規模です。オフィスなので、結構な量のものを動かさねばならず、人数も十倍とかになります。すると、チームワークが大事になってきます。リーダー職の人がいて、引っ越しの工程計画があって、それをメンバーに指示し、メンバーは何も考えず黙々と物を運びます。

また、養生という概念があり、床や壁を物体の衝突から保護する板とかを敷く作業なんですが、これは荷物が多いので台車で物を運ぶ事が多いためです。養生の方法にはセオリーがあり、単発派遣なので誰も教えてくれません。単発派遣という割には、毎日同じようなオフィス移転をやっている人たちばかりなので教育が必要ないのと、一日でお別れするかもしれないアルバイトに教育のコストを掛けるのがバカバカしいというのが理由です。わからないことは自分で聞く。僕はもう社会人になっていたので、このへんに辛さはなかったです。

この仕事は、コミュ障の人は絶対にやらないほうがいいと思う。つらいだけです。というか、見ていてつらい人が結構いました。その日限りの関係だと、こいつはハズレだなみたいな陰口は発生しやすいですし、実際チームワークなのでコミュ障未経験だと仕事の役に全く立たない。かといってコミュニケーションの機会が多い仕事でもないので、優しい人がフォローもできず、孤立度合いが大きすぎます。ただ、一生これをやっていくと思っているなら挑戦するのはありかもしれません。

僕は結局20件位はやりました。この仕事は、もうやらないと思います。単発バイトの割に、ずっとこれをやっていくのだという人がたくさんいらして、単発で参加すると迷惑な感じであり、僕は単発でないとこういう仕事をやる意味がない位置にいるので、やらない、ということです。ただ、場所は言えませんが、普通じゃないところ(もはやオフィスでもない場所)に結構出入りできるので、面白いと思います。普通じゃないところがどこなのか知りたい人は、僕に個人的に聞きに来てください。ビール3杯と引き換え(それくらいは価値がある情報だと思う)で教えます。

駐車場警備

その名の通り、駐車場を警備します。場所は老舗デパート。老舗デパートという場所は、バカでかい高級車ばかりやってくるわりに、老舗であるがゆえに駐車場の規格が古くて狭い。3こスペースがあったら、大きい車は2台しか止まれない。なので、台数管理の仕事も含まれます。台数管理、治安維持、駐車場案内が基本。

この仕事は、プログラマーにわかりやすい言葉で説明しちゃいますが、通信プロトコルを頭に叩き込み、HTTPをしゃべる仕事です。無線を全員が携帯して、通信ルールに従って最小限の言葉で必要十分なコミュニケーションをします。仕事の流れというものは大まかにしか決まっておらず、全員が一定のルールに従って独立して動き、本部が支持を出すことがものすごく少ない。そのため、各位が通信ルールをしっかりと把握し、情報を受信したときに何をするかが適切に判断できる様になる必要があります。これはプログラマーは楽しく感じる仕事だと思います。現場に入ってみると、こんな美しいシステム、しかも人間だけで構成されたものがあるのかと感動すると思います。楽しすぎてまる3ヶ月位やってしまった。

ちょっとつらいのは、高級車に乗ってくるお客様の2割はモンスター感があり、さらにそのうちの5%は、デパート側から「この方はお客様とみなしません」と判断された方だということです。でも、表面上はうまくやらないといけない、その緩衝レイヤーが駐車場警備隊。個人的に厳しいと思ったのは、若いおねーちゃんを助手席に載せたカウンタックが調子に乗って周りの車を威嚇してきたことと、障害者スペースだから車よけコーンをおいている作業中にもかかわらず僕を轢くくらいの勢いで全速で突っ込んでくる車がいたことです。要するに治安の悪さですね。でも反面、お金持ちなのでマナーのとても良いお客様というのもたくさんいらっしゃいました。僕の言葉遣いがいま唐突によくなっているのもそのためです。

これは、はじめてバイトする人には向かないと思います。難しい割に、おいしいことが特にない。でも、わかるとものすごく楽しいです。あと、高級車をたくさん見ることができます。もはや名前もわからんレベルの外車を毎日見ることができて、楽しかった。ただ、ちびっこが他のお客さんのベンツのエンブレムを触りだしたりして、ちょっと怖かったりもしますが、ベンツとBMWプリウスは多すぎて、もはやザコという扱いに頭の中が変わってしまうのが一番怖いところです。

苗を植える

なぞの仕事、苗を植える業です。ひたすら苗を植えます。この仕事は謎です。なにしろ、一日にここまでやらなければいけないという目標がない。何をしたら正解なのかもよくわからない。ただ、苗を植えます。苗を植えるための安全講習が30分あります。なぜかヘルメットを被り、安全帯というものを装着します。使いません。派遣のバイトなのに、派遣のWEBシステムの募集日と実態が違っているので、偉いバイトの人(社員とかそういうのではない、ただのバイトの人)に日程を聞かないと次の仕事にはいれません。いろいろとよくわからない感じなんだけど、誰かがやらないといけない仕事なので、やります。なぞすぎて楽しいので、機会があったら挑戦してください。僕は2回ほどやりました。

相談にのる

人生、いろいろやっているとですね、相談にのるという仕事が舞い込んでくるんですね。基本的に相談でお金を取ることはないんですが、専門知識が必要で責任も発生する場合には、お金を取ることになります。これはなんていうかフリーランスとしての仕事のような気もするのですが、当時僕は会社員だったので、バイトです。こういう楽な仕事ができるよう、日々成長していきたいですね。楽と言っても、責任は結構重かったりします。

*1:出川感

少女漫画「ジョージィ!」がイカれてなかったので感想

私が幼かった頃、家にやってきたいくつかの文化的品物。「レッドドルフィンズ」のCDアルバム、「ドラゴンボール」全巻、「キャンディキャンディ」愛蔵版に加えて、「ジョージィ!」愛蔵版。経済的にも文化的にも貧しく育った私にとってそれらはペルリ提督的な存在だったのだけど、「ジョージィ!」は特に異様な作品で、大人になっても理解できないまま約20年が経過してしまっていた。実は数年前に買い直していて、その当時も理解はできなかったのだけど、最近色々な作品に対する見方がいい感じになってきたので、この度「ジョージィ!」も読み直してみました。

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あらすじ(シナリオ)

ヴィクトリア女王の時代である19世紀、イギリス領だった頃のオーストラリアが舞台。黒い髪の兄弟アベル、アーサー、そして金髪の妹ジョージィ。3人は広大なオーストラリアの日差しの下に育つ。

ジョージィが14歳になるころ、先立って船乗りになっていた長男アベルがオーストラリアに帰ってくる。迎えに行くジョージィが出会ったのは、イギリス人であるオーストラリア総督の孫、美少年ロエル。ジョージィとロエルが恋に落ちることで、兄弟の仲が引き裂かれる。実は血がつながっていないジョージィに、長男アーサーが兄弟の関係を超えた強い想いを寄せていたからだ。

なんだかんだでジョージィはイギリスに旅立ち、長男アベルは追ってイギリスに向かう。いろいろあって男装しているジョージィは9歳の少女キャサリンの恋心を利用する感じでうまい具合にイギリスに到着し、住む場所も確保する。この過程で色んな人が死ぬ。

ロエルの婚約者エリーズが、二人の仲を引き裂こうとする。アベルも色々と邪魔をする。二人は駆け落ちし、ジョージィはロエルの愛を信じる戦い、ロエルは絹のシャツを脱いだ暮らしとの戦いをする。すぐにロエルは病気になって、ジョージィが頑張ってなんとかしようとするが無理、結局二人は結ばれずに終わる。

突然、弟アーサーがケインという偽名でイギリスに来ていることが判明する。ケインはロエルのいとこであるホモ貴族アーウィンに気に入られ、ついでに麻薬漬けにされていた。
ジョージィとアベル(兄)がアーサー(弟)を救出するために、まずはアベル(兄)とアーサー(弟)が入れ替わる。後日、当然アーウィンが入れ替わりに気づくが、物の弾みでアーウィンがアーサー(兄)に殺されてしまう。アーサーは助かったはずだが、禁断症状のため川に落ちて死亡。

アーウィンの父であり、実はジョージィの本当の父を陥れた張本人である極悪貴族ダンゲリング公爵は、カイン(この時点では兄アベル)の処刑を決行しようとする。
アベル(長男)を助け出そうとするジョージィは、牢屋の中でアベル(長男)と結ばれ一発で身ごもる。 結局アベルの処刑は実行されたが、同時にダンゲリングの悪事が白日のもとにさらされ、ダンゲリングは逮捕される。

アベルの子供が生まれ、実の父フリッツ・ジェラルド伯爵と幸せに暮らはじめたジョージィ。アベルの設計した船が完成したので、そのレディ・ジョージィ号に乗ってオーストラリアに帰ったジョージィは、死んだはずのアーサーと再会し、長男アベルの息子アベルジュニアと3人で幸せに暮らすのだった...。

アバズレ女のストーリー

ひどい言いようだけども、この作品を読んだときの異様さは、主人公ジョージィのアバズレ女という印象に集約されます。なぜそうなるのかというと、私が男だからですね。男目線で見ると、やはり男のキャラに感情移入するのだけど、単行本4冊くらいの間にジョージィは色々な男と度々何かをするので、一途という印象を全く持てず、なんだこのビッチはという気持ちになるのだった。ジョージィの恋愛年表を書いておきます。

とき できごと
アベルが帰ってくる日の朝 ジョージィ(14)、下着姿でアーサーに出くわす
アベルを迎えに行く道中 ジョージィ、金髪の美少年と出くわし、裸にひんむく
アベルを迎えに行ったら ジョージィ、彼女といちゃついているアベルに出くわし、アベルは彼女をほったらかしでジョージィと去る
アベルと雨にふられながら アベル、雷に怯えて抱きつくジョージィを、そのまま押し倒す(押し倒しただけ)
ブーメラン大会にて ロエル、優勝したジョージィにくちづけをする(一方的)
家に帰ってから ジョージィ、恋心に気付く
ブーメラン大会の数日後 ジョージィ、ロエルと再会し、胸がパッカリあいた服でロエルを困らせる
その日のうちに ジョージィとロエル、二度目のくちづけ(合意)
ロエルが帰国を告げに来た雨の夜 ジョージィとロエル、洞窟で逢い引き、くちづけ
真実を知ったジョージィが川に落ちて 助けたアーサー、裸で重なりジョージィを温める
助かったジョージィ アベル、恋心をジョージィに打ち明け、くちづけ
イギリス行きの船に乗り込もうとする過程で 男装したジョージィ、9歳の少女キャサリンを手なづける
イギリス行きの船の上で キャサリン、ひたすら男装したジョージィにまとわりつく
イギリス行きの船の上で 海にキャサリンが落ち、ジョージィが飛び込んで助ける
イギリス行きの船の上で 男装がバレるジョージィ、女でも気持ちを変えないキャサリン
ロエルの屋敷で 下着姿のジョージィ、ロエルと再会
ロエルの屋敷で 裸にバスローブのジョージィ、ロエルに押し倒され(押し倒されただけ)、くちづけ
駆け落ち先で ジョージィ、子供の作り方を教えてもらう
駆け落ち先で ジョージィ、子供の作り方を教えてもらったことをロエルにわざわざ報告
駆け落ち先で 雨を避けるために入った小屋で、二人とも裸で一緒に寝る(一緒に寝るだけ)
ロエルの病気が治らなくて ロエルの意識がないうちにロンドンに置いてくるジョージィ
アーサー救出作戦にて アベルジョージィの頬にくちづけ
アベル救出作戦にて ジョージィ、アベルの子供を身ごもる
アベルの死後 ロエルがやってきて、今は幸せに暮らしていると告げる
オーストラリア帰国後 アーサーに再会、幸せに暮らす

どうですかね、こんだけロエルとの恋愛を描写されたら、ロエルに感情移入して読んでしまうのは仕方がないし、仕方がないとはいえロエルを捨てた同じ巻の中で別の男の子を身ごもり、さらに別の男と幸せに暮らすという展開をみたら、言い方が悪かろうとアバズレという印象を抱いても仕方ないと思うんですよね。

しかし、本当のジョージィはロエルとの恋愛物語ではないのだった。

ジョージィ!」は、少女視点の「タッチ」

この2作品は、ほぼ同時期に発表されていた作品なのですが、タッチが男目線で女の子を兄弟で取り合う話なのに対して、ジョージィは女目線で二人の男をどうするか、という話なんですね。このことは、物語の冒頭で説明されています。

ジョージィの初恋の相手がロエルだからわかりにくいんですが、この作品は、この3人の三角関係が中心なんですね。

浅倉南を愛する上杉達也は、弟和也の気持ちや死を乗り越えて、南を自分だけのものにしていく、というストーリーなわけです。が、女からこれを観たらどうなるのがハッピーエンドなのか、という一つの答えを出したのがジョージィという作品なのだった。

アベルは、非常に独占欲が強い男です。独占欲が強すぎて、ジョージィが生まれの真実を知る何年も前から、もう手を出したくて仕方なくなってしまったので、物理的にジョージィから離れるために船乗りになって海外に行ってしまいます。ちょくちょく帰ってくるオーストラリアでは、ジョージィへの想いを抑えるために苦労する。一方、弟アーサーは自分の気持を隠し通して、ジョージィとアベルとの幸せな家族愛を守っていた。この関係を壊そうとするなら、兄だろうと母だろうと許さない。

このキャラクターが立った時点で、3人が幸せになる道は物語のラストのように、兄アベルが死に、兄アベルの子供とジョージィ、アーサーが3人で暮らす、という形しかない気がします。アベルとアーサーの立場が逆だったら、男としてジョージィを独占したいという思いが強い兄アベルは狂い死にしてしまうと思う。
一方、独占欲はそこまで強くなく、家族愛の強いアーサーは、兄の子供と一緒にジョージィと家族として幸せになることができます。
アベルは、一度きりでもジョージィと結ばれ、自分の子供を身ごもらせ、しかもジョージィのために死ぬわけですが、彼はそれが幸せと感じられる男です。 ジョージィも結果的に二人の男を手に入れたような形で、この3人にとってはこれ以上ないハッピーエンドになっている。

上杉和也のように、何も報われず噛ませ犬のように死んでしまい、しかも兄の恋の障害になってしまう...みたいな不幸人間はこの家族の中にはいません。いるとしたらロエル。婚約者やその家族、女王陛下の信頼すら裏切って駆け落ちしたジョージィとは自分の病気のため別れなければならず、その後命を救われたという言わば足元を見られたような恩のために人生を捧げているロエルは、そういう幸せの形があることは否定しませんが、自由がないことも間違いない。

ロエルはなんで出てきたのか?

これは、ひとえに舞台をイギリスに移すための装置としか言いようがない。オーストラリアから出発して、イギリスでジョージィがアベルの子を身ごもり、アベルは死に、オーストラリアでジョージィとアーサーが再会することが、ハッピーエンドに向かうための必要条件です。どうしても3人はオーストラリアからイギリスに行かないといけない。

そのために用意されているのが、イギリスでの事件のストーリーです。時系列で整理してみました。

あらすじ(プロット)

とき できごと
むかし ソフィア・ジェラルド、フリッツ・ジェラルド伯爵の子を身ごもる
むかし ダンゲリング伯爵が麻薬商売で権力を狙っていることにジェラルド伯爵が気づく
むかし 気づかれたことに気づいたダンゲリングの陰謀でジェラルド家お取り潰し
むかし 逃げそびれたソフィア、生まれたジョージィとともにオーストラリアへ流刑
むかし バトマン一家がジョージィたちに出会い、ソフィアは死亡、ジョージィはひろわれる
ちょっとまえ アーサーが船乗りになり家に出ていく
第1巻 ジョージィとロエルの出会い、ロエルはイギリスに帰る
第2巻 ジョージィがロエルを追ってイギリスへ
イギリスにてアベルジョージィ再会
ひっそりイギリスに行っていたアーサーはアーウィン・ダンゲリングに捕らえられ薬漬けに
第3巻 ロエルとジョージィが駆け落ち
アーサー、ケインとして兄弟と再会
ロエルとジョージィの別れ
第4巻 父フィッツ、ジョージィと再会
アーサー救出作戦
アベル救出作戦
アベルの処刑、ダンゲリングの悪事が暴かれる

こうやって見ると、ロエルは本当にかわいそうな役柄です。それだけだと悲しいので、ロエルとの恋愛はわざと熱く描かれているのかもしれないと思いました。

ジョージィとロエルの恋愛

この二人の恋愛は前述の通り、ジョージィはロエルの愛を信じる戦い、ロエルは絹のシャツを脱いだ暮らしとの戦いです。

まず、ジョージィの戦いですが、ジョージィを愛するアベルやロエルを取り戻そうとするエリーズは、基本的に愛の信用を崩す作戦で攻撃してきます。信用崩し作戦も、嘘をベースにしたものでは、あまり効果がありません。だから事実ベースで、不安を煽るようなことをいっぱい言ってくるんですね。たとえばアベルは、(ロエル婚約者エリーズが一方的に)結婚式の予定を早めた事実をベースに、ロエルの愛は信用ならん、と言ってきます。エリーズは、ジョージィが流刑囚の子であることを根拠に、ジョージィの心を揺さぶってきます。ただ、二人の愛情が強いので、そのあたりは苦しみながら克服していくんですね。

つぎに、ロエルの戦いは、結構厳しいものです。貴族ではないものの、貴族同然に育ったロエルは、駆け落ち先の下町の生活になじめません。不潔だし、住みにくい。友達もできない。しかし、その苦しみもジョージィが救ってくれます。彼女の力で、暮らしも多少豊かになり、自分が高貴な出と知っても関係なく親しくしてくれる人たちにめぐりあいます。なにより、下町暮らしが辛いロエルにとってのジョージィの言葉は、愛する相手だけいれば良いという確信を支えてくれます。

これは、ジョージィの価値観を象徴したシーンです。桜草はジョージィの今までの暮らしの象徴です。基本的には、生きていく上でいかなるものも必要とはしていないというのが、ジョージィの価値観でした。しかし、今は違って、ロエルさえいれば良いという気持ちに変わっています。このことが、ロエルをかなり支えてくれている。ジョージィは下町の暮らしがとても好きに見えるけども、いざとなればロエルだけいればいいと思ってくれている。だから、ロエルも下町の暮らしはとてもつらいけども、いざとなればジョージィだけいてくれればそれでいい、と思えるようになっていくんですね。

というわけで

こういう、恋愛漫画としてははロエルとの関係が中心に大きく描かれているので、大枠にはストーリーのための犠牲になってしまうロエルにあっさり感情移入していた幼い私は、その後の展開をみて、なんだこのクソみたいな女は!?という気持ちになったのですが、本来はロエルこそが他所から来た邪魔者で、一緒に育った3人が大人になっても一緒に幸せになることが、「ジョージィ!」の一番のテーマなのでした。

でも私は、ジョージィとロエルの、誰も覆せない信頼関係が好きです。できればあのまま幸せになってほしかった。それだと漫画にはならないのでしょうが...。

ワンピース(アニメ)の続きを見たので感想

みたよ

ようやく見ました。アニメワンピースを今まで観ていなかったのは、別にメインストリームで人気を博している作品を嫌うことで、見かけ上の自分のわかっている度をあげようとしている*1、とかでは全くなくて、単に、終わっていない長いアニメを観るのが面倒くさかったからです。*2
それにもかかわらずアニメをみたのは、暇だったからです。*3
そしてウォーターセブン編まではみた。
というわけで感想を書こうと思いました。

感想について

富士鷹ジュビロ先生の「読者ハ読ムナ」を読んで、表現をやろうと考えている人間がこういうものを観るときは、ちゃんと自分の中での評価というものを考えることが重要と思うようになりました。今までは評価とか採点とか、偉そうなので嫌だったのですが、きちんと自分と向き合うという意味でやることにします。基準はこれをみてください。

なお、僕の大好きなファーストガンダムは、この採点基準(20点満点)だと13点です。クソ長いことと、昔だからアニメ技術が低いことが、点数にだいぶ響いてます。

感想いくぞ

アラバスタ - 7点 -

最初に言っておくと、僕はヒステリーな女性のキーキー声が大嫌いです。体調を崩すからです。ビビちゃんは可愛いのだけども、ピーピーギャーギャーうるさいので、だいぶ体調をおかしくしました。あと、どうなっちゃうの?っていう不穏な空気がずっと流れているのも、あまり好きではない。ピンチ・チャンスの繰り返しが多すぎると、疲れちゃいます。したがって、話が長くなるとだいぶ嫌になってしまう。

よかったのは、水ルフィという謎いやつと、オカマみたいなやつのキャラ。トンチンカンっぽいけど効果的な必殺技は大好きだし、敵も味方も肩を組んで歌いながら笑っている、というシーンもものすごく好きです。

体調を崩すとわかっているので、二度と観ないであろう。同じ理由で、イデオンも二度と観ません。漫画は読むかもしれない。

つなぎの話たち - 11点 -

総集編っぽさがありましたね。過去の話とか、キャラクターの内面を掘り下げるみたいなやつは、大好きです。なんですが、あまり記憶に残っていないというところがあります。短編集だと仕方ないですね。自分から観ようとは思いませんが、また観ても嫌な気持ちにはならないと思います。

空島 - 7点 -

長い。キャラクターの心の動きに不自然な点が多い。ナミがルフィを殴るシーンがありますが、殴ってるほうが面白いからってキャラの心を無視してバンバン殴らせているのが、ご都合主義っぽいし、それ以上の深読みをするほどワンピースをまだわかっていないので楽しめない。マントラを使う子供も、わけ解んない怒り方をしたりして、雑。不穏な雰囲気がずっと続く。エネル顔がでたんだからもう勝利でいいじゃん、歯切れが悪い、そういう気持ちが発生して、早く終わらないかなって思いながら観ていました。そういうのがあまり好きではなかった。

ただ、ちゃんと伏線を回収してとか言い出すとイキリオタク臭くて嫌ですが、地上にいるオッサンのところへ届くように鐘を鳴らす、という結末にきちんとつながっていったのがとても良かった。

要塞編 - 16点 -

とうとうガンダム越え。何度も観たい。
海軍のオッサンの何重にも張り巡らせた罠に、海賊がいろんな工夫で乗り越えていく、こういう話がすごく良いです。ハラハラ感が少なめで戦いが進んでいくのも良い。主要な登場人物は、双方ともに落ち着き払いながら戦いを進めていきます。安心して観られる。
チョッパーが人質をとったときに、空気を読まないルフィが「卑怯だぞ」って怒り出すのもすごく良かった。ルフィなら当然そう言うべきだし、こういう心の動きの不自然さがないところが没入感を味わうためには必須だと思う。

個々のメンバーが別々に行動して、海軍基地の色んな人達の心を変えていく、というテーマも良かった。このエピソードの中には、悪いやつも辛い思いをする人もほとんどいなくて、みんなが幸せになっていった。爽やかな話で非常に好き。 悪いところは、見つからない。何度も見返したいと思っています。

フォクシー海賊団など - 9点 -

なんだあれは。運動会バラエティを観ているような気持ちだった。

フォクシー船長のキャラはすごく好きなんだけど、ワンピースでやる意味があるのかよくわからない。でも、敵との友情と、海賊としての明るい裏切りみたいなのが、すごく良いと思います。続きを見ているうちに、またフォクシー船長に出てきてほしいと思った。

記憶なくす編 - 9点 -

あんま覚えてない。記憶を奪われました。

ウォーターセブン - 10点 -

実はまだ観終わっていない。フランキーが仲間になるのはなんとなく知っているので、補足があるからわかるみたいなところがあります。

ウソップの心の動きは、とてもしっくりくる。船も大事な仲間っていうのは、すごく分かる話です。僕はデジタルな仕事を選んで生きている割に、アナログな道具をずっとメンテしながら使うのが大好きで、道具が自分を愛してくれているというテーマはすごく良い。

ただなあ、長いのは苦手なんです。疲れちゃうでしょ。

まとめ

要塞編みたいなのが大好きなのだとわかりました。頭脳派で落ち着き払った敵の策略を、謎パワーで突破していく主人公、という話が好きなんだな、という発見がありました。自分と向き合ってよかった。

*1:こういうヒトも世の中にはいますが、他人の思考をそれと決めつける知能の低さと意味のない悪意はマジでクソだと思う

*2:終わっていない長いアニメって、見るのもだるいし、最後まで見たとしても続きが気になっちゃうじゃないですか。人生のコスパが悪い。

*3:僕は今、毎日家でダラダラゴロゴロしながら、プログラムなどを書いて飯を食っているのですが、仕事中はアニメを観たいんですよね。そこで、こんだけ長いものだから、今のプロジェクトが終わるまでは持つだろうと思って、観ていなかったアラバスタ以降のワンピースを見ることにしました。

そういえば31歳になったのであった

色々あって完全にわすれていたのだけど、私はいつのまにか*131歳になっていたのだった。認めたくないものだな。

--なんで今更そんな話をはじめたんですか?

去年の誕生日からこちら、人生がめちゃくちゃ激動という感じで、昨日あたりにその激動ぶりがなんか軌道にのった感触を得たのです。つまりこう、今自分が進んでいる方向がハッキリとしてきたわけだけど、人生の指針みたいなものを毎年ブログにまとめていたような..ということを思い出したら、それは元旦に書いているのだった、ということに気づいた。

--誕生日を迎えて、どんな心境ですか?

とにかく31歳ということで、16進数で言えば1F、つまり20代ではないのだからまだまだ未成年、半人前なんだけど、世間でそんなわけのわからん話は通用しなくて、もう完全なおじさんになったわけです。鼻毛に白髪も混じっています。

31歳というのはとにかく嫌なものであり、おじさんになったことが嫌というよりも、この数字がなんとなく好きになれない。キリが悪い。しかし、からしというHNは確か21歳の時に決まったもので、そこから10年。そう考えたら31歳もキリが悪くはない。

誕生日ケーキにkarashi39って書かれた...
誕生日すらHNで祝われる身分となった

--せっかくなので抱負をどうぞ

しかし、というか当たり前なんですが、私はもういい歳なんですよね。大人にならなければいけない。はずなんですが、社会からはどんどん外れて行く方向でやっていて、仕事もろくにしないで遊んで暮らしているし、「ムカつくものはムカつく、それがロックンローラーの生き方だろう」とか思っているし、こんな時間まで平気で起きてこんなブログを書いている有様であり、もうちょっと何かいい感じにしないといけないな、と思いました。

そこで、まあもう良い大人だし、32になるまでには、自分で自分の感情が常にいい感じであるよう、色々工夫できる人であろう、そうしていこうと思ったのでした。

色々な工夫はこれから色々と考えないといけないんだけど、一個だけ具体的なことを書いておこうと思う。僕は会話が成り立たない相手と会話をするのが非常に苦手で、あまりに会話が成り立たないと手の甲に発疹が生じるくらいにはやばい感じで苦手なんですが、今までは耐える方向でいたんですね。つまり自分の苦手と向き合わず、自分に嘘をついて行くスタイルだった。

でも今後は、きちんとどうして会話が成立しないのかを考えて、歩み寄る方法を実践し、それでもダメならバッサリ縁を切るなどの方法で、自分の苦手と向き合わないことにしようと思っています。お試しですけどね。

その様子

--結局何が言いたいんですか?

祝ってください。ウィッシュリストを私もとうとう作ったんですが、そんなのはどうでもよくて、曲を聞いてくれると嬉しいです。最新曲を貼っておきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

*1:5月生まれです

絵の世界で音楽の修行をした話

とつぜんですが、僕は趣味で作曲をしている人間です。もう15年もやっているのに人前で演奏したことはないというレベルです。そして今更、表現力というものに着目しての作曲活動をしてみようと考えたのでした。

作曲における表現ってなんだろう...

わからん。演奏における表現とはまた別のはず。そもそも演奏における表現力のない身分で、作曲において表現力をつけようなんておかしな話ではないのか...?とか思いつつも、ちゃんと考えました。

具体的な表現力(つまり演奏や理論などの技術)を高めるのが苦手な自分には、抽象的な表現力を頑張る方が早い。抽象的な表現力ならば、なにも作曲に限る必要はあるまい!そう考えて、絵の世界で表現を訓練してみたのでした。

絵を描いてみる

僕は微妙にうまい絵が描けます。男子中学生ならヒーローになれますが、中学生の当時、めちゃくちゃ絵の上手い女子がいて、カカロット親子とセルの圧倒的な強さを目の当たりにしたベジータのように「俺はもう、戦わん...」という状態になり、絵はそれっきり練習してません。とにかく、子供の間なら微妙に上手いというレベルなので、子供に混ざって絵を描くことで色々な実験をしていました。

その1 お題をもらう

人はどうやったら喜ぶのか...そこが肝心だと考えた僕は、喜ぶとわかっているものをやるのが早いと考えました。そこで、お題をくれよう、という感じでお題をもらって絵を描いて、お題主以外の人の反応も一緒に見ると言うことをやってみた。お題ということは、基本的に二次創作になります。

そこからわかったのは、

  • お題主は必ず喜ぶ(喜んで見せないわけにもいかない)
  • 元ネタを知っている人は反応してくれる
    • 模写は評判が悪い
    • うまく描けても対して評判はよくない
    • 愛、もしくは笑いがあると評判が良い
  • 元ネタを知らない人は無反応

ということです。超有名人や、超有名キャラ、もしくは実在の動物などをやらないと、ウケない。というわけでちょっとこれを見てくれないか。

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マツコデラックスと、山岸由花子です。由花子さんのスタンド、ラブ・デラックスに掛けたギャグですが、若い世代に伝わったのは、ジョジョっぽい絵柄でマツコデラックスを描いて、わかりやすく由花子も添えてある、というところまででした。この絵は結構ウケたのですが、スタンド名についてのツッコミはとうとうなされず終わりました。

ここから何がわかるかというと、当たり前ですが、わからないものに笑いは起きないということです。

あと、僕は愛を込めることはできない、むしろ愛にうえた愛飢え男なので、笑いの方向で戦わなければいけない。

その2 単発のギャグをやる

次は、喜ぶかどうかわからないもので勝負です。つまりお題はもらわない。わからないものに笑いは起きないことがわかっているのであれば、わかるものを攻めていくのが定石でしょう。

ところで、僕が遊んでいる絵のサイトは、広告がいっぱい貼ってあるんですね。で、文字だけの広告とかもあって、そのなかに "彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】"という奴があります。たぶん、エロ漫画の広告です。これが結構頻繁に表示されます。この文字列を頭に焼き付けてください。大事なので何回も言います。

彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】

彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】

彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】

彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】

彼女と親友の吐息だけが聞こえる。しかもだんだん激しくなる。【修羅場】

これくらい読んでもらえれば良いでしょうか。そういう下地があって、僕が描いたのはこれです。

このブログを読んでいるあなたがウケたかどうかは全く不明ですが、サイトでは結構みなさんに笑っていただけた。ここからわかることは何か。

まず、画力は必要条件ではないこと。伝わればいいんです。カツオが中島と花沢さんに息を吹きかけられていることが伝わればおっけー。この絵は雑ですが伝わりました。伝わりにくいものは画力があった方が伝わるでしょうが、このレベルならこの画力でいいわけです。

次のポイントは、利用者全員が知っている広告のコピーと、誰もが知っているキャラを利用して理解の下地を作った上で、裏切りを伝えたこと。裏切りは笑いです。悪意と捉えてもいいかもしれない。この広告主の方には申し訳ないですが、コピーの意図とは逆方向の絵を描くことで裏切りました。

逆に失敗例もあって、 "どんなことをしても消えなかった口臭が一発で解決"みたいな広告に対し、ファブリーズっぽいものの絵を描いたことがあるんですが、これはウケなかった。ファブリーズという文字を入れなかったんです。そして広告にある口臭を消す方法も実は誰もよくわからないという状況なので、理解の下地も、裏切りもできていなかった。たぶん、口臭を消すスプレーを描いた絵なのだと思われたのでしょう。これでは人は笑いません。

その3 笑いから離れてみる

そもそも僕は作曲のことを考えていたのであり、お笑い人間ではないのであった。なので、笑い以外のこともやってみました。色々な絵を描きましたが、評判が良かったのはこういう奴です。

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まあまあ笑いも入れはしてますが、絵のうまさとかも褒めてくれる人も一部いましたが、なんとなく、役立つ情報っぽいところで特に評判が良かった。何しろほとんど未成年で、しかもタバコなんて大嫌いという世代の子達です。でも、タバコを吸っている姿は絵になるから、こういうタバコ情報は役立つのだと分析しました。イラストとしては大事なことをほとんど書き文字で伝えてしまっているという点で全て台無しですが、興味のあることについては知らないことでも反応があることがわかりました。つまりこの場合は理解の下地は絵であり、伝えたのは裏切りではなく新しい情報です。

一方、役に立たなかったのは、ブレイブポリスの紹介イラストです。やってきた中では、唯一愛をめちゃくちゃ込めたものでもありました。笑いも入れたんですが、まあ、昔のロボットアニメなんてみんな興味ないのか...。僕にとっては、キリスト教徒における聖書の教えみたいな作品なので、人類全員みるべきだと思うんですが...。

わかったこと

大事な部分は太字にしたので、まとめやすい。人に喜んでもらうには、少なくともこういうことをやったらうまくいった、逆のことをやったら失敗した、という話です。

  • 画力は必要条件ではない(伝わるレベルまでいけばOK)
  • わからないものに人は興味がない
  • 理解の下地を作った上で、感動を伝える
    • 愛を伝える(ただし僕は苦手なので、避ける)
    • 裏切り(=笑い)を伝える
    • 興味のある情報を伝える

音楽に置き換えてみる

ここからは、まだ実践できているか怪しい部分ですが、同じことを音楽に置き換えて活動して見ます。

  • 音楽力は必要条件ではない(伝わるレベルまでいけばOK)
  • わからないものに人は興味がない
  • 理解の下地を作った上で、感動を伝える

むむっ、突然難しいじゃねえか。音楽ってどうやったら理解すんだよ...

そこで作った作品の紹介です。

空は静かの海

こちらは、だまさんによる、ピペとモヨというキャラに対する曲です。この子たちは、赤ちゃんとそのお兄ちゃんみたいな間柄のキャラなので、とにかく平和なんですね。あとなんか、ふわふわしたところで活動していたりするので、こういうふわふわしたインスト曲となりました。静かの海は月面に存在するクレーターの名前ですが、海ということで、なんともフワフワ感があります。

  • テンポをすごく遅くする(幼児向けの曲っぽくする)
  • シンセサイザーで宇宙感を出す(静かの海という音源もあった)
  • 明るい曲調にし、派手な場面変化も抑えて、とにかく平和を強調

こういう工夫をしました。たぶん、これでこのキャラのことは伝わったんじゃないかな...。音楽のことになると、つまり、自分のフィールドになると突然自信が無くなります。

re' Gemini

この曲は、ありさとさんによる、双子のキャラにつけた曲です。この二人はファンタジー的な世界のキャラで、幼い頃離れ離れになり、長い時を経て再会して、ずっと離れないで生きていくという感じのお話でした。ストーリーが具体的になっているものには、歌詞で戦うのが良いと思いました。

  • 前半で、離れてしまった辛さを表す(暗めのコード)
  • 中盤で、離れた時間の長さを表現する(かさねた夜、みたいなワード)
  • サビで、再開させて、離れられない気持ちの強さを感性中心で描く

という感じにしています。最後のところを感性中心にしたのは、双子が離れられないことを客観的に描くと弱いと思ったからです。そのため、客観的で具体的な単語もなるべく使わないように作詞しました。離れ離れとか、再会とか、もう離さないとかっていう単語は安っぽいし、客観的になってしまうので、視点がずれます。

この二人のストーリーを把握しているのが現状僕と原作者様しかいないので、伝える相手はありさとさんだけなんですが、だいぶ伝わった、手応えありという感じでした。正直作詞は僕のフィールド外という感じがあり、すると突然自信が湧いてくる天邪鬼な性格をしているのでした。

外套通り

こるはさんの描いた夜の街の風景に曲をつけました。これは、もはやキャラもいない、漫画的な背景画です。なので当然インストになりますが、こるはさんの描く世界は切ないようで、キャラクターは前を向いているんですね。なので、背景を描くときは切なめに、しかし悲しくはならない、風景としての物悲しさを描くようにしました。

  • Em79という妙なコードを使う
  • 寒くて寂しい雰囲気だけど、いろんな音を入れてうるささを出す
  • 足音とか、街の音を効果音で入れてしまう

非常にわかりやすいですね。足音の効果音がしているのだから、通りの風景です。表現とは一体何だったのか...。もちろんそれだけだとダメなので、まずはEm79です。これは、ただのマイナーコードだと悲しさが前面にでるので、微妙な感じを出したいときに僕がよく使う、通称Gacktコードです。あと、街っていろんな人やものがうごめいていてうるさいのに、寂しくて悲しいので、いろんな寂しげな音を入れました。ビブラフォンやサックスって、色気があるので、悲しい雰囲気にぴったりだと思うんですね。

異常

ふたたびこるはさんの作品をベースに、インスト曲です。これは風景ではなくキャラを描写しました。こるはさんはまだストーリー作品を公開していなくて、部分部分でしかわからないのですが、このキャラはクールで知的、しかしいたずらをやっていく感じの可愛い悪い子みたいなんですね。そこで、

  • インストにして、キャラが何を考えているのかわからないようにする
  • 変なリズムをつかって、これはいつも通りじゃないぞ、と思わせる
  • シンセの変な音を入れて、変な世界の話だ、ということを伝える

ということをしました。

まとめ

まず、演奏力は相変わらず低いのですが、それでも耳障り度低めな、それでいてちゃんとやりたいことが伝わる感じにはなっているのではないか。そう信じたいと思います。

また、理解のベースとして、絵が存在しているので、絵と一緒に聴くことで何かが伝わっているのではないか。

しかし、何を伝えているのかは、実際のところ考えられていなくて、ここからが重要なんだけど、宿題って感じですね。

どうですかね??

まあなんかアマチュアの作る曲なんで、がっかり感が出たかもしれませんが、半年前の僕と比べたら格段にやることが変わって(成長とは言わないでおく)きていて、その変化は楽しい方向にいけたと思うんですね。

若い子は何やら技術方面の研究にはいくらでも熱を入れられるみたいなんですが、こういう方向の頑張りをするのがすごく苦手なようなので、僕のやったことが何かの刺激になってくれたら嬉しいと思っています。

最後に

っていうか僕のコラボじゃないオリジナルの曲も聴いてほしい...

この曲は、僕の友人である、永野芽郁さんが大好きなおじさんを主人公にした、めいちゃんへのラブソングです。めいちゃんかわいいよね。僕はメイトではないんですが...。

というわけで以上です。話が長くて本当にすまん。